前回からの続きです。
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入院すると緊急連絡先を登録しなくてはいけない。
身寄りがないわけであるから、当然緊急連絡先は
私の携帯となる。
主治医からは「胃がんは進行しているものの、
今すぐ命の危険のある状態ではない」と説明を受けていた。
絶食が続いたAさん。
熱が引いて食事が再開された。
「食事をとれるようになり、体力がついて、施設に戻ること」
これが、当面の目標である。
私はこのまま順調に食事が取れれば、施設に戻れるかもしれない
と淡い期待を持った。
数日後、深夜2時半、携帯が鳴る。
私は就寝中で気づくことができなかった。
早朝6時、再び携帯が鳴る。
起きて出ると、Aさんが亡くなったと
いう病院からの連絡だった。
病状が悪いながらも快復に向かっている
(真の意味の快復はないにしても)
と思っていただけに心底驚いた。
「何時に病院に来れますか」
看護師さんに聞かれる。
自宅から病院までは車で約40分の距離にある。
寝ぼけていた頭が急にフル回転する。
今日の仕事の段取りとやらなくてはいけない
ことが次々と浮かぶ。
「すぐに行きます」
慌てて病院に向かう
続きます。