前々回、前回からの続きです。
ケア会議を開いて、今後の方針を決めた後、
ようやっと入院中の洗濯等の手伝いをしてくれる
ヘルパーさんの手配が整う。
ヘルパーさんとの契約を結ぶ。
ここまでで入院から2週間
他の仕事も詰まっているなか時間を作らなくては
いけないので結構ハードです
余談ですが、当法人のように複数の司法書士がいて
複数のスタッフがいても、緊急時に時間を
捻出するのに四苦八苦しているので、
一人事務所等、人数のいない事務所で後見業務を
担うのは大変だろうなぁと思う。
Aさんが私の顔を見てうれしそうに笑う
絶食が続いているためやせ細っているが
この日は体調がいいのか、目が開き話もできている。
私「Aさん、そろそろ帰るよー。また来るからね」
Aさん、寝ながら手を差し出す。
私、手を握って握手。
Aさん「絆だよ、きずな(ニコッと笑う)」
ぐっとくる。
後見は確かに業務として引き受けているものだけど、
ビジネスライクに決められた手続きだけをこなせばいい
というものではない。
人と人とのつながり。
そして場合によってはその人の人生の終わり方
に寄り添う重要な役目だ。
Aさんの事案は正直ここにはかけないいろいろなことが
あって、結構ヘビィな案件であるが、
無邪気な笑顔を見ると、
私がしっかり最後まで面倒を見なくては、と思う。
つづく