Aさんは4社から500万円程の借金があり、自己破産を検討しています。
Aさんは携帯の利用料金を滞納しており、滞納金の中には端末代金の分割払い分も含まれています。
Aさんは自己破産によって携帯を解約されることはやむを得ないと思っていますが、自己破産後に携帯の新規契約をした際に、携帯端末を分割払いで購入することはできるでしょうか。
自己破産をすると携帯端末の分割購入は難しくなります。
携帯端末の分割購入は、クレジットカードでの買い物と同じように、カード会社や携帯電話会社などが一度携帯端末代金を立替払いし、購入者がそれを分割払いでカード会社や携帯電話会社に返済する方法で購入することになります。カード会社や携帯電話会社は、分割購入の審査の際に個人信用情報を確認しています。自己破産をすると信用情報機関に事故情報が登録されるため、その後5~7年間は審査に通ることは難しくなります。
一括払いで購入できる機種なら問題ありません。
一括払いで機種を購入する際には個人信用情報の確認はありません。
自己破産後に携帯会社と新規契約を結ぶ際には、一括払いで購入できる機種を選択するか、携帯会社とは回線契約のみを結び、機種は量販店などで中古品を購入して使用する方法があります。
自己破産後の携帯電話の新規契約については、前回の「自己破産後に携帯の新規契約はできますか」を参照してください。
司法書士 永野昌秀