先日出張で遠方に行った際に新幹線の中で読了。
モンゴルの荒野で異常気象のため氷点下60度になり
家畜が全滅し、飢えに苦しむ人々。
都会ならば子供が生き残れるチャンスがあるかもしれない
と愛するがゆえに子供を捨てる親。
ネズミだらけのマンホールの中が彼らの居場所。
当然人の住むような場所ではない。
異臭を放ち、汚水まみれの場所。
捨てられた子供は、捨ててくれた親に感謝する。
なぜならばそれが生き延びる可能性を広げることを
充分理解しているからだ。
子供が大人になるまで生き延びることを願うような
世の中が、ある。
今日一日を生きることさえ困難な人に
出会ったとき、なんとかしなければと心の底から
思いました。貧しい国の抱える問題というのは
大きくて深いものです。
私ひとりが何かをしても、現実は少しも変わらない。
そんなことはよくわかっています。
それでも、どうしたらいいのかと悩んだ末に、
見てしまった以上は何かをするべきという結論に
達したのです。(10頁)
まずは知ること。
そして考え、行動すること。
多くの方に読んでほしい本です。